すき。

すきなものをすきって言いたいだけ

TURN UPツアー初見

前回のSCツアーと代々木から鑑みると、ああちゃんと準備したんだなあってそんな印象。ジニョンくん曰く「アナログ」であるとは言え、ちゃんと舞台装置があって、オープニングでその六分割された箱のような可動型ステージの一つひとつに現れたメンバーのシルエットはとてもかっこよかったし、ANGELではメンバーカラーの背景と縁取りのLEDがそれぞれ映し出されるのも綺麗で、アンコールのFLASH UPで6人がそのステージにこじんまりと腰かけて歌うのも何だかかわいい。これまではその時々でムラがあったメンバーのテンションもちゃんと公演に合わせて調子が上げられているようで、お客さんを楽しませなきゃいけないという意識があるように感じられたし、SCツアーではべむちゃんの「韓国語だめ!日本語だけ!!」というメンバーへの注意をたくさん聞いたものだったけれど今回はそれもなく、日本語で話すということをメンバー間で徹底してるんだなあと思った。加えてKドル公演にありがちなVCRで間を繋ぐということもなく、MCをたくさんやって、それも全部が全部台本どおりではなくって、特に最後のコメントではJBが考え考えしながら自分の日本語で言葉を紡いでいたのが印象的だった。

 

···でもさあ、だけど、そういうのって全部「普通」じゃない?? そんな風にわたしは思ってしまう。だってわたしたちチケットだけで9500円も払ってるんだもの。舞台装置や構成や衣装としてある程度還元されて当然だし、ガッセたちだってプロだし日本でデビューして3年も経つ上にツアーも4回目なのであって、いろんなことがコントロールできて当たり前だっつうの。

 

「So Lucky」や「ANGEL」「STAY」「GOT ur LUV」あたりは一体いつまでやり続けるんだろう。どんなにいい曲や素敵なパフォーマンスだって、こうも毎回毎回同じように繰り返されると辟易しちゃうよ。「Skyway」も前回のツアーから引き続いての披露だったけれど、Skywayってそんなに需要の高い曲なの…?一回の公演で見られる曲は限られているのだから、少しは目新しいものが見たいってどうしても思ってしまう。

「AROUND THE WORLD」や「LOVE TRAIN」を抜いたのはひとつの決断だっただろうなと思うし、福岡公演からはアンコールを「Go Higher」に変えたのは英断だったと思う。(正直、ツアーの途中で曲目を変えるという柔軟性があるとは思っていなかった。)だけど、どうしても、今回のセットリストもまた並べただけという感じが拭えないのだ。SCツアーも今回のツアーも、モリアガッテYOのツアーのセットリストから曲を差し引きしているだけのように思えて、新鮮みがまったく感じられない。

わたしはFLYコンのセットリストがほんとうに好きで、「손 들어」から始まるのには まさか!と驚きとわくわくを隠せないし、「볼륨을 올려줘」「Girls Girls Girls」へと続いていくたたみかけるような展開と、「BACK TO ME」がステージとして見られることに感激する序盤の流れが特にやみつきになるほど大好き。ソウル公演初日には、アンコールの最後の「보름달이 뜨기 전에」をまさに歌詞の内容どおりの夜11時すぎに聞くことになり、あの曲で歌われているしばしの別れの名残惜しさや甘ったるい切なさの感慨もあいまって、思わず感動して涙ぐんだものだよ。

だから、そういう、まさか!という驚きとか、感動や感激を掻き立てられるような緩急のあるセットリストを日本でも実現してほしいって思うのです。わがままかなあ? だけど、デビューのころにガッセブンを応援していたアガセたちは今どんどん遠ざかってしまっているし、日本で活動するKドルたちもたくさんいる中で新規のファンを獲得し続けるのはきっと限界があるだろうから、だからやっぱり今まで何度もライブに足を運んだ人にも「見たい!」って期待させるようなライブをすることは必要なことなんじゃないかなって思うんだよ。日本での公演である以上、日本での楽曲を中心にせねばならないのは当たり前で、そうなると日本での楽曲量が今は決して十分ではなくて、だからやっぱりシングルやミニアルバムでツアーを、しかも半年のスパンで打つのってかなり無理のあることだよなって思わざるを得ない。

 

わたしはアイドルを曲で好きになるタイプのドルオタなので、曲やライブを好きだと思えればそれだけでファンを続けていけるし、逆にライブが楽しくないとすごく悲しくなってしまう。今わたしは、こんな風にいかにも尤もらしくくどくどと書き連ねながら、その実、内心では「こんなこと思ってるの日本でわたしだけかもしれないTT」って思って、ちょっとめげそうです。提供されるコンテンツが気に入らない以上、運営側やガッセたちが変わるべきなのではなくって、わたしのほうが立ち去るべきなんじゃないかなという気がしてしまって。だけど、わたしはどうしてもまだガッセブンのこと、ずっと好きでいたいよ。いい曲といいライブ。それがあればきっとガッセブンのこと、ずっと好きでいられるって、今はまだそう信じていたい。

 

 

ガッセブンと「不安」

我らのガッセブンが「You Are」でカムバックしました。


GOT7 "You Are” M/V

今回のアルバムのキーワードは「不安」だそうで。*1

「不安」といえば、先のJJProjectの「내일, 오늘」もまた「不安」を大いに歌った曲だったと思う。あの曲の歌詞を把握したとき、正直わたしはちょっと引いた。JJの二人については「惑い」や「おそれ」が強そうな子たちだなあとかねがね思っていたのだけれど、あの曲はまさしくそういった感情があまりにも直接的に歌われていて、アイドルの苦悩や努力をできるだけ知らなくていいと思っているわたしにはそれが生々しく感じられたし、あの曲で活動するというのは誰のためでもなく二人のカタルシスのためでしかないんじゃないの?という疑念もちょっとあった。

けれど、今回の「You Are」のMVを見てからアルバムのテーマが「不安」であることを知ったとき、何故か、それは何だかとてもしっくりと納得してしまえる気がしたのだ。

ガッセたちってやっぱり何年たってもすごく不安定で、どこか自信なさげにちいさくまとまってしまいがちなところがあるグループだと思う。だからこそアガセは彼らを援護しようとするわけなんだけど。そんな彼らがいつか自信たっぷりに一歩を踏み出すチームになることを願いながらも、彼らの纏う「不安」の影はいつしか彼らのアイデンティティにまでなってしまったみたいだ。

「You Are」って、なんとなく「Fly」に通じるものがあるよね。おそれや塞ぎ込んだ気持ちからは逃れられないことをまずは肯定して、それでも自分の信じるものをひたむきに信じようとする感じ。それは取り繕うことのないガッセらしさとしてすんなりと彼らに嵌る気がする。

デビュー以来、ガッセの毎回のコンセプト迷子っぷりにはもうかなり疲れてしまったなあと個人的に思っています。だから、「不安をテーマに語ってみて、答えが出た」*2というヨンジェの言葉が一体どういう意味であるのかはまだ図りかねるけれど、この「不安」というキーワードが彼らを“ガッセブンらしさ”へと導く手掛かりになり、ガッセたちが唯一無二のチームとして輝くきっかけになったらいいなあと今わたしはそういうふうに思っているし、やっぱり性懲りもなく願っている。

*1:参考記事:「国民グループ」GOT7になるために

*2:参考記事:同上

彼の「意思」に際して考える

時が満ちたのだ。一報による動揺を受け流してしまった後は、ただ漠然とそのように思う。

韓国でのデビューからおよそ3年半、日本デビューから3年。「7年のジンクス」なんてよく言うけれど、それは本当に韓国歌謡界の第一線で活躍したチームにしか言えないことで、ガッセたちの今までの成果を思うと、3年という期間は時が満ちてしまうのに十分な長さであったのだとも思える気がする。アイドルグループが何年も息を続けていける日本の感覚からすると、確かにそれはあまりにも短すぎて悔しくなるほどなのだけれど。

韓国芸能の消費の速さと、芸能生命の儚さ。昨今の中国における韓流の扱い。所得格差や中国市場の重要性。わたしはこれらのことに関してまったくの無知であるけれど、わずかに聞きかじったことから無責任に鑑みても、誰しも大きな流れには抗いようがなく、そして外国人メンバーであるジャクソンは時流を見誤るわけにはいかないのだろうとこれまた無責任に推測する。

KARAのジヨンちゃんは、グループの脱退後、少しの空白期間を経て日本の芸能事務所と契約をして、それはもう韓国の芸能界には戻らないという決意であって、長年そばで支えてきた韓国のファンたちを裏切る行為でもあったのだろうけれど、日本のメディアで活動する彼女を見るにつけ、あの決断も確かに賢明な判断のひとつであったのだと今わたしは理解せざるを得ない。

日本活動という航海をゆく船から下りる決意をしたジャクソン。今後、日本においては、6人のメンバーやファンと船を分かつのだね。さらば。どうか君もよい旅を。この決断が君の将来にとって賢明な判断となり、君がよい人生を歩んでくれたなら、それがわたしたちにとってせめてもの報いになる。